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乳歯の時に注意すること(歯並び:乱ぐい歯)

今回も歯並びについて書いてみます。前回は、かみ合わせが逆になる反対咬合について解説しました。

一般的な知識として大雑把に以下のことを知っておいてください。

  1. 乳歯の時の歯並びが、必ずしも大人の歯の歯並びに絶対に影響するとは限らない。
  2. ママやパパの歯並びは、子供に影響する(遺伝する)ことは多い。
  3. 乳歯の時期の口呼吸は歯並びに影響する。(鼻が詰まりやすいなどの原因で)
  4. 正しく言葉を発することが実は大切。
  5. 指しゃぶりは必ずしもすぐにやめさせなくてもいい。
  6. 子供の歯並びにパーフェクトを求めているのか、個性として受け入れられるのか、パパやママの価値観が重要。
  7. 矯正治療はいつでも(大人になってからでも)始められる。

乳歯は2歳から3歳ごろまでに全て生えることが一般的です。数か月の前後はあります。

ここでは、乳歯がすべて、下が10本、上が10本、計20本生えそろった時点での話とします。

乳歯の歯がすべて生えそろった時点で、すでに歯が隣の歯と少し重なっていて、他の歯も隣にある歯との隙間がない場合は大人の歯が生える場合にスペースが足りなくなり、重なって生える確率が高くなります。

きれいに並んでいても、隣の歯との間に隙間がない場合も大人の歯が重ならずに生えることが難しいかもしれません。

なぜなら、大人の前歯は乳歯の歯よりもかなり大きいので、乳歯の時に歯と歯の間に隙間が空いているくらいゆとりがある方がよいと言えます。

もちろん3歳ごろから6歳までの間に、下あご、上あごは共に大きくなります。

キチキチに生え、場所によっては少し重なっている場合でも、歯と歯の間が空いてきてくれる場合もあります。

乱ぐい歯の場合は小学校入学くらいの6歳ごろから、こどもの矯正を考えることが必要になってきます。

あごの成長を装置で、後押しするのです。成長期の子供のあごは柔らかいので、拡大装置ともいわれる、入れ歯とマウスピースの間のような装置をはめて、少しずつネジを回して広げていきます。

そうして、大人の歯のスペースを確保していくようにします。

 しかし、前歯が少々、デコボコがあっても、気にならなければ、やはり気にしすぎる必要はありません。

小学校の高学年から中学1~2年生までに上の犬歯が生えてきますが、これが、スペースが足りずに、犬歯が少し強調されるように見えるようになる場合もよくあります。

日本の芸能人の方でもこの犬歯がワンポイントになっている方も多くいらっしゃいます。

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乳歯の時に注意すること(歯並び:反対咬合)

最近は、子供のむし歯がかなり減っています。なぜ減ってきたのか諸説ありますが事実です。
 
ママたちの関心は、むし歯にならないようにするにはどうしたらいいかということと同じくらい歯がきれいに並ぶかどうかということも増えてきています。
 
ここではむし歯よりも、先に歯並びについてお話します。
 
まず、一般的な知識として大雑把に以下のことを知っておいてください。
ただ、今かかっておられる歯科医師とは違う考えかもしれません。私はどちらかというと楽観的なので、その点はご了承ください。
 
乳歯の時の歯並びが、必ずしも大人の歯の歯並びに絶対に影響するとは限らない。
ママやパパの歯並びは、子供に影響する(遺伝する)ことは多い。
乳歯の時期の口呼吸は歯並びに影響する。(鼻が詰まりやすいなどの原因で)
正しく言葉を発することが実は大切。
指しゃぶりは必ずしもすぐにやめさせなくてもいい。
子供の歯並びにパーフェクトを求めているのか、個性として受け入れられるのか、パパやママの価値観が重要。
矯正治療はいつでも(大人になってからでも)始められる。

反対咬合は将来しゃくれてしまうのか?

乳歯は2歳から3歳ごろまでに全て生えることが一般的です。3歳半をすぎても、乳歯の数が少ない場合はもともと、乳歯の数が少ない可能性があります。

ここでは、乳歯がすべて、下が10本、上が10本、計20本生えそろった時点での話とします。

まず、このころにママたちが気にするパターンで、かみ合わせが周りのお友達と違う「はんたいこうごう(反対咬合)」です。

こどもの反対咬合が大人になっても反対になるとは限らない

咬み合わせが反対になっているとは、つまり、咬み合わせたときに、下の歯が見えて、上の歯が少し隠れる、下あごが前にしゃくれて出ているような感じになっている状態です。

このような場合、基本は小学校入学前後に永久歯が生え始めるまで待っても大丈夫です。

一方で、2歳児、3歳児から積極的に矯正したほうがよいと考える矯正歯科専門医もいることから、ムーシールドという装置を使って、永久歯が生える前に反対のかみ合わせを治(なお)しておくこともできます。

寝ている間に、口に装置をはめて寝るのです。けっこうあっという間に治ります。

しかしこれをしなくても、すなわち、経過を見ておくだけでもいいと思います。

なぜなら、小学校入学前くらいから小学2~3年まで、前歯が永久歯と生え変わりますので、この時に、反対にならなければいいのです。

乳歯で反対だったかみ合わせも、自然と上の前歯が下の前歯に少しかぶさるくらいの通常のかみ合わせになることも多いです。ただ、注意深く観察することは大切です。上の前歯は歯ぐきのくちびる側から顔を出すことが多く、下の前歯はどちらかというとベロ側、内側から生えてくることが多いので、様子をみておくだけでもうまく生える場合がよくあります。

 この写真では向かって右側の下の前歯が少し暗い色ですが、これが永久歯です。少し内側から生えてきています。

たいてい、下の前歯から先に大人の歯に替わります。それから、上の大人の前歯が下に向かって生えてきます。

この時期をできれば、通院中の歯科医院で歯科医師とともに観察し続けてください。

つまり、下の前歯が生え変わったら、観察モードをONにしてください。

ちょっと、反対になってしまいそうってときも、簡単な装置で上の前歯を理想の位置に誘導できます。

何もせずに、様子を見ておくのは嫌かもしれませんので、その間に親がやるべきことを列記しておきます。

  • 鼻で呼吸できるようにする。鼻づまりは耳鼻科で診てもらいましょう。
  • 「タ」の発音をハッキリ強くできるように、遊ぶ感じで「タ タ タ タ」の練習を親子でやってください。

これは、内側に入っている上の前歯が生えている上のあごの骨の成長を「ベロで前に広げる」力をかけ続けるのです。ベロの押す力はすごい強いので、これをしっかり意識しましょう。

ベロの先が上の前歯の少し後ろにつけておく、(「タ」の発音をするときに、舌の先が触れる位置)ことを意識させましょう。

両親のうちどちらかが、反対咬合の場合は、より長期に注意しましょう。

もし、パパかママが反対のかみ合わせ、すなわち下あごが上のあごよりも前に出ている場合、お子さんも、大人になって、同じようになる可能性は高くなります。

この場合も生え変わりが始まる6歳前後から、下の前歯が大人の歯に替わったら注意して観察してください。

遺伝的に下あごが前に出る可能性が高い場合は、前歯が反対にならないようにすることで、下あごの前方への過度な成長をある程度抑制できます。

しかし、下あごは、身長が伸びるにしたがって、大きくなってきますので、少なくとも18歳くらいまでは気を付けましょう。

気になる場合は、矯正の専門の先生に一度、診てもらってください。

ただし、反対咬合でも、普通に食事もでき、なんら日常生活に不自由を感じず、下あごが出ていても、ご本人もご両親も、それを個性と受け入れられるなら、気にしすぎる必要はありません。

次回は、歯が重なる、乱ぐい歯を解説します。

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一番奥の金属の歯の痛み

食事の時の歯の痛み、、いやですよね。

普段は何ともないのに、最近、食べている時にズキっと痛む。

そして、この痛む歯が、一番奥の歯の場合、、、

まず、症状がある歯がどのような状態かチェックしてください。

下の奥歯は大きな口を開けて、鏡で確認できますが、上の奥歯は見えません。

もし、どなたかに口の中を見てもらえるなら、スマホのライトでもいいので、口の中に光を入れて、確認してもらいましょう。

確認ポイントは、金属、金属っぽいものが入っているかです。

金属の変色によっては、黒っぽく見えることもあります。

金属の詰め物、かぶせ物の歯の痛みは歯医者に行こう

この記事の前提は、一番奥の歯が症状を出しているということです。

一番奥の歯の症状は、なるべく早く歯科医師に対応してもらったほうがいいと考えています。

特に金属が使われた歯の場合は、数日以上、食事の時に痛みを感じるなら、行ってください。歯医者に。

早めに行けば、金属のかみ合わせをチェックしてもらい、金属が当たりすぎている部分がある場合は、かみ合わせの調整だけで終わる場合もあります。

しかし、放置した場合に、金属の下の、ご自身の歯が欠けたり、根っこにヒビが入ったり、割れたりすることがあります。

一番奥の歯は、すごく力がかかります。

変化も早いのが一番奥歯の特徴です。

口全体のかみ合わせは変わり続ける。それが原因

治療を受けたときは歯科医師は、かみ合わせをチェックして、調整して金属を装着します。

天然の歯はすり減っていきます。例えば、前歯に硬いかぶせ物などが入っていない場合、数年もたてば、前歯のかみ合わせは数年前よりも低くなっています。

この時、低くなった前歯のかみ合わせと同じように、奥歯のかみ合わせは低くなっていかなければ、全体としてバランスが取れません。

この時に、奥歯にある金属がすり減ってくれなければ、金属が原因でバランスを崩すことになります。

すり減らない金属が、強く当たりすぎてくると、歯の根っこにある歯周じん帯が力を受けすぎます。

この歯周じん帯が、無理に引っ張られて痛みを引き起こします。

詰め物やかぶせ物がはずれてくれれば、歯科医院で金属を調整してもらってから、入れなおしてもらえます。

ただ、かぶせ物の金属はそんなに外れません、歯が金属でかぶせられている場合は特に注意してください。

早めに、かみ合わせを調整すれば、それだけで済みます。

手遅れになると、歯周じん帯を損傷するだけでなく、根っこが割れたりして抜歯せねばならなくなります。

一番奥の歯の症状は特に急ぎましょう。