歯ぐきのラインが下がってくると、象牙質が露出し(写真の白い歯の歯茎側の黄色い部分)知覚過敏が起こりやすくなったり、ものが詰まりやすくなったりします。
よく、老化が原因と考えられていますが、そうとも言えません。
20代の人でも下がることは珍しくありません。
冷たいものがしみたり、歯ブラシでピリッときたりする症状は、歯ぐきが下がる前から起こります。
原因は、歯に力がかかっている時間が長い場合に、歯の中にある血管が充血し、周囲に絡まって存在する神経を圧迫し過敏な症状が出てきます。
一番どなたでも起こる可能性があるのが、食事の時以外の時間帯にくいしばったり、夜に歯ぎしりをしたりすることで症状が出てきます。
そして、歯ぐきが下がるのは、その数か月後になります。
歯ぐきが下がらない人も多くいます。
ただ、歯が下がらない人は、くいしばり時間が増えると、歯を支える歯ぐきの下にある骨が外に出っ張ってきます。
あるいは歯の首のところがくさび上に欠けてくる場合もあります。
いずれにせよ、歯ぐきが下がる原因は歯にかかる力です。歯科矯正の場合は、歯を移動させる力を強すぎると、歯ぐきが下がりやすいことが知られており、矯正専門医は歯にかける力を慎重に調整しています。
高齢になっても、歯ぐきのラインがほとんど下がっていない人も多くいらっしゃいます。
決して老化によるものではないということです。